アベ二ティKazumaAbe

宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲のアベ二ティKazumaAbeのレビュー・感想・評価

3.4
悪くなかったです。キュウレンジャー本編の鑑賞はやや停滞気味なんだけど(販促に伴ってキャラクターがどんどん増えたりする感があまり得意ではない)、映画の出来は期待以上。これぞニチアサ戦隊もの!を体現したthe movie。

球形の超兵器&ダークサイドに堕ちたマスクの悪玉のルックからまず連想するのはスターウォーズだが、序盤の異星でのアクション展開からはスタートレックを彷彿とさせたり。いろんなSFのカラーを無邪気に取り込んでくるあたり、シリーズ第一話から地球に降り立つまでの流れを思い出させて楽しかった(燃え盛る星に青々と茂る植物があったりするのはこの際気にしない)。

ただ、敵×3対レンジャー×11…とかになってくると、いくら相手が数ある星を支配下に置く悪党の一味であろうとやっぱフェアに見えず辟易した。敵側にも戦闘員がワラワラいたりしたら違ったのかもしれないけど。大してダメージを食らわないうちからケルベロスを出しちゃうゲース・インダベーのよく分からなさも相まって、徐々にテンションは落ち気味に。

でもラストのグレンラガンみたいな力押しは最高に良かったと思う。あのギャグスレスレの離れ業は強運のラッキーならではな感じもする。三地点での戦いが重なって見えるシークエンスはなかなか格好良かったし、終わり良ければすべて良し。声優にレイザーラモンの起用もイカしてた!色々な意味で面白かったです。