最初は何が何だかわからない。
珍しさのない主人公たちの個性、面白みのないストーリーに感じて、正直あまり気分は乗らない。
と思っていたら、中盤から二つのストーリーが交差しだして話は展開を見せはじめる。だけど観客の期待するほどの速度では、解決への流れへと進まない。
不器用で何らかの闇と思い出を抱えた男女が、ある一つのものを媒介にして突然出会い、各々の人生に助言し合いながらも決して直接会うことはなく、だけれど互いの存在を大切に思い合うようになって、互いの行く末を案じあう。より良いものにしてやりたいと、奮闘し、励まし、後押しする。
決して関わるはずのなかった2人が、互いの運命に干渉しあう。焦れったいラブストーリーの要素もありました。
タイトルのthe flameの意味を感じ取ることのできる演出もしっかりとあるし、その映し方の斬新さに少し興奮した。
脚本も、この監督らしい世界観が出ていて個人的には好き。
amazonビデオの字幕に違和感を感じたのと、根本的な設定の全てを理解できたわけではないけど、中々に楽しめた一本。この監督、日本では無名に近いみたいですが、今後の活躍に期待したいです。
