二兵

劇場版 マジンガーZ / INFINITYの二兵のレビュー・感想・評価

4.0
2018年・映画始めはこの作品。

まず、僕自身はマジンガーはスパロボで好きになった世代で、リアルタイムで観ていた訳では無い。"変なやつがいるぞ!"のセリフで有名な、今川泰宏監督『真マジンガー 衝撃!Z編』を少し視聴していたことはあるが、マジンガー体験はそのくらいだ。

そんなニワカ同然の自分がこの映画を観に行こうと思ったのは、Zのデザインに惹かれたこと、予告編での戦闘シーンのインパクト、Zだけでなくグレートも出ることを聞いたこと。この辺りが理由だ。

実際観てみたら、マジンガー世代では無い自分でもかなり楽しめた。

『グレートマジンガー』終了から10年後、大人になった兜甲児達が、再び現れたDr.ヘル一味との対決に臨むという熱い展開。

水木一郎による新録OP、お馴染みの『パイルダー・オン!』『マジーーーン・ゴーーー!!!』の台詞、プールが割れて現れるマジンガーZ、EDの内部図解などは、リアルタイムで観ていた方にとっては涙モノだろう。

さやかとシローが驚愕の美女とイケメンになってたり、その一方でボスたちは相変わらずだったりするのも楽しい。

冒頭のグレートの戦闘、中盤のマジンガーZによる必殺技・武装乱れ打ち、そしてラストバトルは必見。圧倒されます。

マジンガールズの登場など、全体的に結構古いテイストなのは、恐らく意識しての事だろう。

ただ、インフィニティが終盤まであまり動かず、強大さ・恐ろしさをイマイチ感じられなかったり、また、登場人物にやたらSF知識・設定をクドクドと喋らせるのには閉口してしまった。

ゴジラのアニメ版でも感じた事なのだが、製作者側がSF大好きなのは分かったから、SFアニメだからこそ、もう少し人間ドラマを丹念に描く事を大切にした方が良いのではないかと思う。或いは『お前らはこういうのが好きなんだろ!?』という気持ちでやっているのかもしれないが…。

色々書いたけれど、全体的には面白かった。いつかこの作品がスパロボに参戦するのを楽しみにしています!
二兵

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