kecoji

オン・ザ・ミルキー・ロードのkecojiのレビュー・感想・評価

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やはりクストリッツァは唯一無二。祝祭から沈痛な祈りへ。世界のすべてをグラデーションもなく同時に存在させるパワー。
どのシーンも最高におかしくて、セクシーだ。人間と動物たちの生命力。なんと言う突飛で美しいアイデア。お化けカボチャを浮きにして泳ぐモニカベルッチ。人間に噛み付く時計とかいう分けのわからんギャグ。羊たちが飛び交う、残酷で悲しいクライマックス。
でも、モニカベルッチのキャラクターはもちろん魅力的だが、あまりにクストリッツァというか男の願望を押し付け過ぎじゃないか。
スクリーンからはみ出してきそうな欲望に突き進むモニカのぶっ飛びっぷりが楽しかった。
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