オン・ザ・ミルキー・ロードの作品情報・感想・評価

「オン・ザ・ミルキー・ロード」に投稿された感想・評価

二兵

二兵の感想・評価

3.7
東ヨーロッパが生み出した怪物・エミール・クストリッツァ監督の最新作。

戦争映画+ラブストーリー+ファンタジー+コメディー。音楽映画としての要素もあり、氏のホームグラウンドであるボスニアやセルビアらしき田舎を舞台に、様々なジャンルをごた混ぜにした様な作品。

黒い傘とハヤブサと驢馬をお供にするおじさん、身体能力が高すぎる美女、ミルク、大時計、アヒルの群れ、絡みつく蛇…。ヴァイタリティー溢れる映像は、まるでサーカスを見せられているようだ。動物がやたら出てくるのだが、どう演技指導しているのだ?凄すぎる。

割と難解で、夢なのか現実なのか、フィクションかノンフィクションなのか、訳が分からないまま話が進行していった印象。それでも最後は映像から溢れ出す圧倒的なエネルギーと演出で納得させられるのだから流石。

また監督がこれまでに撮った作品を彷彿とさせる要素があちこちに散りばめられており、氏の作品のファンであれば、色々楽しめるというか、この作風を受け入れられるだろう。逆にクストリッツァ作品の初心者が、いきなりこの作品を観るのはお勧めしない。難解かつクセが強すぎて、途中でリタイアする可能性が高いからだ。

これまでの作品と違うのは、監督自身が主演を務めているところだろうか。最初は、何故本人が?と思ったが(しかも美女2人にモテモテという役。大変失礼だが、監督は決してイケメンではなく、寧ろ性格俳優の方に入る人だと思うので…)、最後まで観たら納得できた。平和な村に戦争がもたらしたものとは何か。このテーマで、この流れで最後までやり切るには、彼自身の顔というインパクトが必要だったのだろう。この内容で主演までするのは本当に大変だっただろうに。ただただ恐れ入ります。
エミールクストリッツァのアンダーグラウンドは、五本の指に入る大好きな映画で、
この最新作も、戦争、音楽、動物、馬鹿騒ぎ、恋、逃避とクストリッツァ節炸裂の強烈な寓話でした。

作中で監督自身が演じるコスタが、ロマの楽器ツィンバロンを演奏しますが、
過酷な状況のなかでも、どこかあっけらかんとし、したたかで明るく、悲哀も含め生きている事を謳歌するジプシーの精神が、作品の根底にあると感じます。

ラストシーンは本当素晴らしかったです。
kaede

kaedeの感想・評価

3.7
まさにクストリッツァ!!!ってかんじ。ドタバタしつつもシュールな感じと、動物の使い方と、音楽が大好き。御伽話っぽいけど一筋縄じゃいかないような世界観。
Aki

Akiの感想・評価

-
筋肉痛を紛らわすために鑑賞。
主人公のじいさんクセ強い。
正直、筋肉痛が激痛過ぎて途中からもがいてただけだし、がんばって観てたのに、終盤で急に「読み込めません」って出てきてDVDストップしたからラストまで観れてない。
それにしても筋肉痛がやばい。
おじさんコスタが取り合われるタイプの三角関係からの逃避行。時代背景は戦争真っ只中、休戦直後の田舎のイメージですが、終始音楽がコミカルで戦争っぽくもなく、ラブストーリーっぽくもなかったです。かと思えば突然死んだりキスしたりもするので、結構はちゃめちゃな感じで楽しめました。
監督名を伏せて鑑賞しても、このテンションはまごうことなきクストリッツァ風(笑)。動物パレードな展開からいきなり遠慮なくヒツジを吹き飛ばすホラーな辺りとか(笑)。酒を飲んで歌い踊り明かす夜のはっちゃけ方はワンピースのルフィたちのような(笑)。ちなみに「アンダーグラウンド」はきっとワタスのオールタイムイズベスト10に入るだろう。

しかしクストリッツァは還暦爺さんなのに渋くてカッコイイすね( ͡° ͜ʖ ͡°)
戦時下での恋の逃避行をのどかな雰囲気で描く映画。監督自ら主演を務めている。
愉快な構図で思わず笑ってしまうシーンが多い。
絶妙な景色、ノスタルジックな音楽と動物の名演が、観ていて癖になる。
映画という芸術の新たな可能性を感じさせてくれる作品。
『黒猫・白猫』は僕の中でオール・タイム・ベストに入る作品。

本作は『アンダー・グラウンド』を基調としつつ、クストリッツァ節が文字通り炸裂している。
小道具(動物・バルカン音楽)の使い方はおはこ芸の域。画面から生きる力が溢れ出している。同時に死の匂いも同系列で語られる。全てが動く。同時に止まっている。時計が壊れ、ちぎれた耳は元通りなる。
前半パートが凄すぎ。乱舞するスロボダ・ミチャロビッチ嬢に全てを持っていかれたっきり、ラストはややアート臭強めで尻窄み感は否めず。嫌いではないけど。綺麗にまとめてきたな〜と、ある意味期待を裏切られた。

鑑賞後の高揚感が只事ではない。
劇場で観たかった。
あぁ、ヒツジさん。🐑🐑🐑

ヒツジが一匹、ヒツジが二匹、ヒツジが三匹・・・。
笑えん。笑えんぞーーー。
あぁ、次から次へと、心がへし折られていく。

この監督の作品は、動物がたくさん登場する。
なので動物が好きなのかなと思ってたら、今作でわからなくなった。
まあ、冒頭から可愛いアヒルさんが、たくさん出てきたと思いきや、ブタさんが酷い目に合ってたんで、今回は少し違うよ。と親切に教えてくれてはいるんですけどね。

コミカルな音楽で、ファンタジーみたいな世界観。
でも背景では戦争、虐殺が行われている。
そんな世界で、喜劇みたいなシーンがはさみこまれるので、この映画をどう観たらいいか混乱した。

終盤がカオスすぎて、ついていけない。
ここをどう感じるかで評価が大分変わると思う。
正直、自分は終盤でひいてしまったため、減点しちゃいました。
でも、タイトルの意味が分かるラストは好き。

テーマは戦争や愛。命は大切に。ってことなんだけど・・・。
モフモフはどうなってもいいんかい。

ハヤブサくん、ほんと良く頑張ったね。

レンタル
シリアスとユーモアがいい感じに混ざってる。

モニカベルッチがヒロインで主役を自分でやるっていう映画監督も中々おらん。やりたい放題やん。
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