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彼女のいた日々のmeowningのレビュー・感想・評価

彼女のいた日々(2017年製作の映画)
4.0
無意識な「嘘っぽさ」に満ちた映画。例えば同じ言葉を2回続けて言うと嘘っぽくなるし、弁解のように2回キスすると何か裏があるなと思ってしまう。極めつけは、待ち合わせに遅刻した理由を妻に聞かれたときに放った台詞。「男性と会ってきた」!!(翻訳のせいか?いやでもこんなあからさまな言い訳って・・・)
全く違う映画なのに、ホン・サンス『それから』からカサヴェテス『こわれゆく女』までをも思い出す。彼女=エミリー・ブラウニングが去った後、向き合わざるを得なくなった夫婦が互いを探りながら顔を窺うシーンのサスペンスさに痺れる。頑なに目を合わせないことで緊張感が持続する。ロス・ペリー、初めて観たけどよかった。他の作品も観たい。
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