夢を披露する。
前作は自身の持つ可能性とその可能性を実現させるための壁を描き見事エンターテインメントとして文句なしの傑作だったのに対し、今作では夢を実現させたその先、つまり可能性の維持と肥大を生々しく描く。
狭い劇場から大きな舞台への移り変わりから湧き上がる挑戦とトラウマ、社長とムーンの立ち位置が可愛らしい絵柄とは裏腹にエグ味を増し胃が痛くなる。
前と今、そして未来へのチケットを手に入れた彼らのこれからが楽しみで仕方ない。
『映画は映画館で観た方がいい』という言葉の説得力を感じる本作。
映画館に行かなかった事に後悔してる。