想像を絶するほどの無償の愛を描き切った作品。
最後真実が明かされたあたりからは、まるで自身が十和子になったように、やってしまった罪の大きさ、自分の浅ましさ、彼の愛すべてに感情が飲み込まれます。
報われないようでいて、側にいるだけで本当に幸せだったんだろうな。それでも精神参っていたんじゃないかと思いますよ、あの結末は。
徹底して彼女を想う凄さ。フィクションとはいえ本当に凄いなと。そこには自分がどう思われたいとか、一切エゴが無い。
あーでも辛いなあ。あまりにも酷だなあ。
とにかく私の語彙では伝え切れないくらい物凄い作品でした。
主演2人の味のある名演技がこの映画の価値をうんと上げています。
蒼井優って人を狂わせてしまうような不思議な魅力を持っているように思いますよね。
泣いている十和子のあの表情は今年1印象的なシーンかもしれません。