りょう

彼女がその名を知らない鳥たちのりょうのレビュー・感想・評価

4.7
恋愛なんてこんなもんだと思う。ぐちゃぐちゃで汚くて自己の押し付けあいで。
ここまでひどくなくてもそんなに綺麗な恋愛なんてないんじゃないかな。
最後がとても切なくて、阿部サダヲはずっと汚い感じの役だったのに一気に持っていかれてまっすぐな想いにやっと気づかされる。
こういう最後に印象を変える映画って好きだけど、例えば君の膵臓を食べたいみたいに裏切って、悲しく終わるタイプではなくガラッといい映画だと思わせてしまうような構成がすごいなと思った。
後日友達に感想を聞いたら、絶対愛というより異様な執着だって言われて、そういう見方もあるのか…ってなった。確かに自分が死ぬことによって一生その人を想いながら生きていく事になるものなあ。
りょう

りょう