minakoanzai

彼女がその名を知らない鳥たちのminakoanzaiのレビュー・感想・評価

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最後のシーン、これが愛、だなんて感動させるつもりじゃないよね。させられたくなんて、ないよ。

愛は、微妙に ゆるやかに狂っていって
いろんな形を成す。
それは個人によって、タイミングによって、各々の事情が絡みあって
微妙に異なる 様々な形で存在し始める

その悲しい1つを無償の愛だなんて言わないで。
そんな悲しいこと言わないでね。
他人を生かすだけではなく一緒に幸せになろうとするのが愛だと、信じたい。


欲求に振り回されるいろんな人間たちが映っていく。
2時間通して、そのどれも愛じゃないんだよって
結局は依存に見えるものも、"幸せな愛"ではないんだよって 言われてる気がした。

それはつまり もっと優しくてあたたかいものがあるからねって言われているようでもあった
そう信じて、生きていこうねと。

鳥になって散り散りに
天に羽ばたいてしまった。
どこかのタイミングで何か1つでももし違っていたなら
美しい依存はもしかしたら"幸せな愛"に昇華できたのかもしれない。
だけど つかめなかった

苦しくて切なくてもどかしい。
依存は依存でも、誰かのために尽くすそれは、
それでもすこし、美しくて胸を打った

出てくる人間全員クズって書いてあったけど、誰だってそうでしょう
その中で 果たして愛を探して
優しい形につくりあげられるか
この儚く脆い世界で

映画の言おうとするところは分からないけど 私はそう感じたので、メモ。
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