島根県で生まれた川村信子(後のマダム信子)は、生活は貧しく、ちゃんとした食事にも事欠いていた。家族は大阪に移るが、小学生の信子は、貧しさゆえに、同級生、教師にもバカにされる。彼女の心に「早く大人になってバカにしたやつを見返してやりたい」という想いが強く、18歳で水商売の道に入り、38歳で銀座にクラブシンコをオープン。その時、バイトの面接に来た幸治と出会い、彼のひたむきさに惹かれ、やがて心から信じられる人になり結婚。大阪に移り、焼き肉店をオープンするが、狂牛病事件で、大打撃を受けた上に、店が放火されるという悲劇に見舞われる。心が折れそうな日々が続く信子だが、幸治の励ましで、信子は立ち直り、スイーツの店「マダムシンコ」をオープンさせる。だが、パティシエとの衝突、退職など、店の経営はなかなかうまく軌道に乗らないが、「試練はチャンスの前触れ、乗り越えた人にはきっとチャンスが待っている」信子は信念で、乗り越えようとする。
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