NaDi

私は絶対許さないのNaDiのレビュー・感想・評価

私は絶対許さない(2018年製作の映画)
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1人称の視点が印象に残って、そのアクチュアルさから避逃れられない。
雪の白さと真っ赤な血。
最初に「大丈夫か」と心配してくれた大人が、三上寛さん扮する酒屋さんなんだけど、
それまでが過激だったばかりに、ぼやけてたピントが酒屋さんの顔にあった瞬間、とてもホッとした。
あの瞬間に、あの酒屋さんに、助けを求めていたら。
そうすればまた何か違ったんじゃないかと思うと同時に、初めてあったおじさんとはいえ男性に中学生の女の子が「レイプされた」なんて打ち明けられるはずがない。

彼女の体目当てで近づいてくる男性達の描かれ方が、オーバな点もあれど嘘偽りない。
ああいう人達、いた。
汚いものは汚いし、しかし同時に美しい何かを放っている。
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