521号

馬芸の521号のレビュー・感想・評価

馬芸(1895年製作の映画)
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あれは猫?それとも犬?それと馬。
どちらにせよ、彼にとって映画なんておそらくどうでもいいものなのである。

それでも彼らはわちゃわちゃと中途半端に動く人間よりも、はるかに大きな映画史的役割を図らずも担ってはいまいか。

前者は一分という短い時間、構図の中を隅なく動き回っている。
後者は一分という長い時間、少しも動かずじっと前をみつめている。


今日に至るまで変わらない、カメラの前の被写体に許されるただ二つの選択肢

動くか、止まるか、

この演技の両極をはじめて映画のワンカットで並置したのはどうやら
映画なんてましてや演技なんて興味もへったくれもないであろうはずの彼らだったようである。


って思って観たら滑稽で面白くありませんか。
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