このリチャード三世だけはシネリーブル梅田に観に行きました。
シネリーブル梅田の最前列、大スクリーンからゲス顔でこちらに話しかけてくるリチャード三世を大いに堪能しました。
リチャード三世は初めは短気で怒りっぽく、傲慢で野心家だなという印象だったけど、ストーリーが進むと段々と惨めで可哀想な人に思えた。
ストーリーの初めに醜く曲がった背中を嘆いていたけど、曲がった背中より心が醜い。熱心に愛の言葉を囁きながらあの女は馬鹿だと吐き捨てる。誰も愛さないから誰からも愛されない。
リチャード三世のラストは因果応報な締め括りだった。
しかしマーガレットの執念深さは恐ろしい。リチャード三世はなぜマーガレットを野放しにしておいたのか。
最後の無数の屍の真ん中に佇むマーガレットは何を思っていたのか興味深い。
ベネさんが出演していなかったら観ていなかったジャンルのドラマだけど、シリーズ全編とても濃くて見応えのある作品で観てよかった。
