神永

羊と鋼の森の神永のレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
4.2
原作は未読で予告を見た時から良さげな感じで見たいと思っていました。

一応、調律師の物語というのは事前に知っていたものの羊と鋼の森という少し変わったタイトル、これは作品を見て、なるほどそういう意味なのねとなります。

特筆する所は、とにかく映像が綺麗。北海道の自然、森や山や雪など迫力もあり美しい映像。
更にはピアノが多く関わる作品ですが、そのピアノの映しかたに拘りを感じます。フェルトが持ち上がるシーンや鍵盤が叩かれるシーンなど実際だったらあまり気にしないような所まで細部にわたって描かれています。

この映像とピアノの美しい音色…これだけでこの作品を見る価値があると思います。

ストーリーとしては、普段、調律師という裏方さんにスポットが当たる事は中々ないと思いますし、調律師という仕事がどんなものなのかじっくり見る事が出来て面白かったです。

山崎さんも最初の新人でおどおどしていた感じから、最後の和音のピアノの調律を自信を持ってやりきる所まで、上手く演じていたと思います。

そこまでの期待をして見たわけではなかったですが、良い意味で期待を裏切られた作品になりました。
神永

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