ミサホ

ミッシング・レポートのミサホのレビュー・感想・評価

ミッシング・レポート(2018年製作の映画)
3.0
なんだか、冒頭から面白そうな雰囲気のプンプンする作品だったけど、結果、「なんだったのだ?」という感じで、肩透かしをくらいました。

女子学生の失踪事件でひとりの大学教授が捜査の対象となり、物語が進んでいく。

刑事役のピアースブロスナンがとても渋くて、およそ刑事には見えませんでした。一方のガイピアースは、容疑者として疑われる浮気な大学教授の役がハマっていました。

但し、浮気は「過去にしてました」というだけで、そんなシーンは出て来ません。哲学を教えているだけあって、女子学生のアプローチにも回りくどいことを言ったりして「どやさ!」ではなく、「どやさ…?」という感じを出してきます。

この女子学生とは過去に何かあったのかな…というのは示唆されますが、よく分かりません。

全編通して、意味深な描写や台詞のオンパレードで、最後までよく分かりませんでした!ということです。

わたしが未熟なのだろうか?
哲学の話をされてビビってしまったのだろうか?はたまた、激渋おじさんの共演に期待し過ぎてしまったのだろうか?


真相はいずこに…






※※※後日追記※※※

観たあとも、この作品のことを考えていた。…というのは、なんだか酷評に近い評価で終わらせるには、非常にもったいないなと思ってしまったのだ。(スコアは変えないけど)

劇中、“記憶”と”解釈”という言葉がよく出てきて、主人公もそれに囚われているようにも見えるし、それを利用しているようにも見えた。

要するに、人は、自分のした事や見た事、自分が言った事や人から言われた事など、いいように解釈して、記憶を捻じ曲げたり出来るってことなのかなと思ったのだ。

さすがに誰かを殺したか殺してないかは“記憶捻じ曲げ”の対象にはならないけど!

政治家の「ごはん論法」まではいかなくても、物事の規模によっては、少なからず、そゆことあるよね〜と思いました。
ミサホ

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