このレビューはネタバレを含みます
どう解釈すれば良いのやら…。
結局、なんだろ?
真実は一つしかないんだけど、その真実に行き着くまでの人間の解釈とやらは、所詮、思い込みでしかない…、とでも言いたいのだろうか?
主人公もそうだが、追い詰める刑事も嫁さんも、全て状況証拠からの推測の域を出ない範囲でしか解釈せずに、それが真実じゃないのか?って思い込んでいる。
主人公の娘が警官に「パパじゃない」と宣言したことで警官はそれが真実だと思い込んでしまったように、人間の脳は真実を勝手に創り上げてしまいたいものなのだ、だからあまり信用できないんだよ…、って伝えてるように思う。
真実はやっぱり事実の積み重ねの上にしか存在しない。
事実を把握することだけが真実を知る手掛かりになる。
事実だけは変えること、変わることはないから…、
そこを見ることが大事なんだよ!
って解釈でいいのかな?
この主人公はいろいろと自分のことを擁護するような発言をしているけど、結局、酒癖の悪い浮気野郎という事実があり、それが主人公の真実の姿だということを最後に見せている。
事実の上にこそ真実は存在する…ということだろう。