・物語★★★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★★
・映像★★★★
・音楽★★★★
ゴシック小説の金字塔『フランケンシュタイン』🧟♂️
この古典的名作を生んだ当時18歳のイギリス人女流作家メアリー・シェリーの半生が、こんなにも波乱に満ちたものであったとは…!
“自由恋愛”の名のもとに奔った妻子ある男との恋、駆け落ち、放蕩。
“結果”として我が身にのしかかるのは、幼い子どもの死という哀しみと喪失。
絶望との闘いの中で“私の声”を見つけ、後世まで語り継がれる傑作の作者となった妻。
“怪物の抱く絶望感を作者に植え付ける”ことでしか、創造に対する役割を果たせなかった夫。
自由と才能ゆえ、不幸にも運命に翻弄された若き女性が産み出した愛と哀しみの結晶❄️
それが『フランケンシュタイン』であるからこそ、センセーショナルなまでに当時の共感を呼び、今なお我々の興味を強く惹くのでしょう。
劇中に登場する詩的なセリフの数々は、まるで美しい音楽を聴いているかのような感覚を伴い、観客を19世紀イギリスの文壇の世界に誘います📚
『フランケンシュタイン』🧟♂️のほか『吸血鬼』🧛🏻♂️誕生のきっかけとして文学史に残る「ディオダティ荘の怪奇談義」も、日本でいうところの「怪談百物語」を彷彿とさせ、興味深いものがありますね💀
エンドロールで奏でられるピアノの旋律も、深い余韻を残します。