Asher

ガルヴェストンのAsherのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.7
監督はフランスの女優メラニー・ロラン。
原案は小説家ニック・ピラゾットの逃亡のガルヴェストン。
メラニーの初監督作品でもある本作のストーリーは言うまでもなく、もう王道中の王道である罪を犯した男女の逃避行。
ストーリーがありきたりなのは十分承知の上だし、ザ・ハリウッド映画なテーマをフランス女優がどう描くかが本作のミソとも言える部分なのではないかなぁなんて思うわけです。
ざっくりなストーリーだけど、ワンシーンワンシーン丁寧に仕上がっていて、映像も音楽も演技も最高でした。
ベン・フォスター演じるロイの男臭さ、やさぐれ感良かった。詰めの弱さ、あとは優しさが彼の弱さ。不安でいっぱいで、今まで多くのことから逃げてきて、どこか頼りない感じ、伝わる。
エル・ファニング演じるロイは、親に捨てられ19歳にして人生のどん底を這いつくばっていて幸が薄い感じ。でも、たまに見せる笑顔はあどけなくて、最高に可愛い。
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レビューではエル・ファニング、エル・ファニング騒いでるミーハーな方が多く、エル・ファニングの為の映画だとか、彼女あっての映画だとか言うけど、そんな風な言い方は作品にとって本当に失礼で、何様なん?って正直思うね😂
時間も手間もかけられて撮影された映画に敬意を払うべきじゃないかな。
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