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最高に素晴らしいことの9のレビュー・感想・評価

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
4.5
自分の何かの希望になりうる人、もの、ことが自分が知らないだけで悪だったりして、

自分が知ってるそれは、自分にいい顔してるだけで本当は自分を傷つけるのかも、口ではどうにでも言えるからなっていきなり信じられなくなる瞬間を超える絶望はないよね

一回傷を負うと本当に心を開くのは難しいよね、本当は信じたいけどまた傷つくのが怖いバイオレットの気持ち本当にわかる抱きしめたい


最近出会った素敵な大人が、悩みを聞くときに俺は絶対アドバイスはしないって言ってたことを思い出した。山で夜遭難したときに、懐中電灯もない状況、それが悩んでいる人。1人だったら絶望する、どうしたらいいかわからないけど、2人で話してるだけで出口はないか探す元気が出てくる。俺は悩んでる人をそうやって元気づけたいんだって言ってた。まじでかっこいい大人。深い傷を負った者同士でもお互いで癒せない深い傷はある、傷の舐め合いができない時もある、けどお互いを理解したいという気持ちがそれをマシにさせているのかもね。その人にとって話しにくい悩みを聞いて共感することだけが傷を癒すんじゃなくて一緒に散歩してくだらない話したり、何も聞かずに朝まで一緒に飲むことだってその人を助けることにもなるんだなあって最近すごい思う。

普段は人を助けられるのに、本当に自分が辛い時に考えだけが先走ってからっぽになって感情に振り回されて、

自分は壊れてるから僕の問題で君にはわからないという気持ちもまじでわかるし、頼って欲しいし、助けたいと思っていたのに拒絶されて自分は力になれなかったバイトレットの無力感や寂しさもわかる。とにかく全部全部わかるよ。どっちの気持ちもわかる。本当に。

自分を色で例えてもらう時、君はいろんな色が混じり合って明るいんだっていつか言われてみたいね
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