のむ

アフターマスののむのネタバレレビュー・内容・結末

アフターマス(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実際にあったユーバーリンゲン空中衝突事故の話
航空事故ドキュメンタリー等ではなかった管制官の苦悩も書かれている

実際の事故では両方に衝突防止装置がついていたんだけれど
一方は衝突防止装置は上がれと指示していたけど管制官に下がれと言われそちらを選び、もう一方は衝突防止装置に従って下がる方を選んで結果両方同じ高度になって衝突してしまった

結果だけ見ると管制官のせいに見えるんだけど、当時は衝突防止装置と管制官のどちらの言うことを優先するかというルールが曖昧だったり、管制官がワンオペの中電話や通信機器がメンテ中で助けも呼べない、かつ各便の衝突防止装置の指示もわからないような状況だったので正直管制官は悪くないんですよね…
自分のせいではないにしろ結果的に担当していた便で71名の犠牲を出してしまった彼の苦悩と絶望は計り知れないものだと思う…

でも遺族が管制官を責めたくなってしまうのもわかるんだ…
実際のシュワちゃんの人は事故後事件が起こるまで2年の間毎日ほぼ家族のお墓にいたそうで、そりゃ大事な家族全て奪われたら報復したくなっちゃうよねって…

本当に全てが悲しくて可哀想な事件
連邦航空局はもっと仕事してね…
のむ

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