JACKMAN

アフターマスのJACKMANのネタバレレビュー・内容・結末

アフターマス(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

実話を基にしている。
あまりそこら辺が詳しく描かれていないが、誰が悪いのかが不明確なまま終わってしまった事件である。遺族が釈然としない気持ちは分かる。
ただ、実際に不幸な偶然が重なって起きてしまった事故でもある。
管制官のミスと言えばミスだが、相方の休憩中は一人で対応しなければならない状況にあった(会社側の規則違反)。また、当時は、管制官の指示と空中衝突防止装置(TCAS)のどちらを優先すべきか規定がなく(現在はTCASが優先)、パイロットが管制官の指示を待たず(管制官の返事がなかったからだが)にTCASの指示に従ってしまった。
個人の責任を認める事は会社の責任を認めることにもなるので、管制官も自分が悪いとは言えなくなってしまう。
管制官も自分で罪の意識は感じていたし、妻とは別居となるし、名前と住む場所、仕事を変えて生活しなければならず、十分過ぎるほどに社会的制裁を受けた(そもそも一人で対応させていたことが無理)。
以上の様に深刻な題材ではあるが、映画としては微妙な仕上がりだった。
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