電ボ

ミニマリズム: 本当に大切なものの電ボのレビュー・感想・評価

2.0
浪費したり物に囲まれる煩わしさなんて生活する中でほとんどの人がたまに思うことなんじゃないの?と思う。それを終始くどく説明してる。
引越しするときの断捨離とかで、物を減らす気持ちよさも多分みんな知ってる。言ってることはすごい分かるけどって感じだった。

トイストーリーに対するミニマリストの感想ってどんな感じになるんだろうと思った。特に3。
しつこく描かれてた世の中と繋がり続ける為の消費の不毛さより、ミニマリスト達の所有物に対しての思い出とか情との接し方に興味があったけど、そこがすごい淡白というかあんま描かれてなくて個人的には微妙だった。こんまりが片付けの基準にしてる「ときめくかどうか」みたいなアニミズムっぽいところをもっと知りたい。「必要」の基準って合理的なものではないし、そこから抜け出せないから疲労するわけで。
でもそこらへんが割と適当に描かれてたからこそ、ミニマリズムが突き詰めていくべき思想めいた極端なものではなくて一つの緩やかなライフスタイルなんだなと思えた。だから「ミニマリスト」と一括りにすることで結構誤解が生じてる気がするしミニマリズムは思ってたより懐が広い。消費は悪ではないことは前提として認めてた。価値のある消費をしましょうって感じ。
今まで合理性とか利便性、機能性を突き詰めたネオリベラルっぽい人がミニマリストになるもんだと思ってたけど、作品に出てくる人はみんな余裕と穏やかさがあって良いなと思った。
物欲、浪費の不毛さについてのメッセージは強く感じたけど「物」の所有、処分というアニミズムみたいなのが深く絡んでくる段階についてはけっこうあっさりしてて小綺麗である意味分かりやすいと思った。
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