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火花のsoraのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
2.5
【'19/10/14・配信】
原作未読
出演:菅田将暉、桐谷健太
売れる為には、ただ面白いだけではダメで、運や人との出会いだったりと色々と重なってなんだと私の好きな芸人さんは言っている。
(正確には本人は芸が出来ているわけではないから芸人ともちょっと違うと言っているが・・・)
まさにそんな芸人達の裏側を垣間見たような感じでした。
芸人さんはそれぞれ自分が面白いと思ってやっていても、世の中もそれが面白いと思ってくれるとは限らない。
笑いって本当に相性があると思っていて、合わない芸風の人は本当に嫌悪感するくらい合わないけれど、好きな人のだとくだらなささえも笑えたりする事もある。
それでも自分の事を信じ続けて、ひたすら舞台に立つ。
本当に厳しい世界だと思う。
でも、そんな業界の厳しさみたいなのは垣間見られたけれど、登場人物がどんな気持ちでどんな考えでというのがあまり伝わってこない気がした。
あと、二人の「なにがなんでも売れてやる!」というがむしゃらな感じもほぼ感じられず。
漫才シーン等は、俳優さん同士で組んでいる映画を観た事があるけれど、演技はうまくても芸人さんの間みたいなのは独特なんだな・・・と成り立っていない感じがしたものの、今回は菅田将暉さんの相方は芸人の川谷さんだし、桐谷さんの相方は元芸人だった三浦誠己さんという事で、そういった間みたいなのに違和感は感じなかったです。
漫才自体は面白いとは思えなかったですが、話として面白かったら現実味が減るのでそれでいいんだな・・・と。
徳永と神谷の日常会話は漫才そのものな感じでしたが、なんだか二人の日常シーンを観ている方が疲れてしまった。
個人的には三浦誠己さんの芸人時代を知らないので、もうちょっと芸人していた部分を観てみたかったです。
三浦さんは「侠飯」で気になってから「モンテ・クリスト伯」で名前が売れてきたので嬉しい。
「浅草キッド」はやっぱり名曲だけどコレジャナイ感。
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