ひよこまめ

きみの鳥はうたえるのひよこまめのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.5
どうなるんだろうとか、何が起きるんだろうとかをあまり考えず、なんとなくずっと見てしまう映画だった。

若い頃の「とりあえず今、楽しい」って感じる高揚感や幸福感を思い出した。
でも一方で「どう変わっていくんだろう」っていう恐れや期待もあったように思う。
こうなってほしい、も多分・・・

佐知子はそれを待てなくて動いたのかなと思った。
ラストの表情が、私には読み取れなかった。

石橋静河の佇まい?存在感?、すごい。
なんていうか、個性って言葉の対極にいるような女の子。
演じてるの、これ?って。どうやったらこんなごくフツーの人を演じられるんだろうか。
それは柄本佑も染谷将太もそうで、そういうごくフツーな3人の、人生の中できらめいていた一瞬を切り取った映画、かな。

エンドロールの途中で音楽が終って音だけになる。
街が人が、生きて動いているいろんな音。
なんでもないただの音たちなんだけど切なくて、ずっと聴いていたかった。
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