濃密なザラッとした感触のある映画でした。
清くも正しくない男女男の3人。関係性が定着しきれていない時期、ずっとは続かない儚さを本人たちもわかった上で享楽的な時間を過ごしていきます。3人の関係性は表面上は穏やかであっても、なにかひとつのピースがなくなったら崩れてしまうような緊張感が漂っています。
カット割りが独特で、会話や生活音もとても生々しく描写されています。それらが緊張感のある3人の関係性を際立たせていると感じました。
どこか憂いを持った俳優さんたちが素晴らしいです。演技とは思えない自然の言動。特に柄本佑さんの危険な魅力に引き込まれてしまいスクリーンから目を離せなくなってしまいました。
