神カルト映画に久しぶりに出会って嬉しい。Funny Gamesを見た時の感覚に近い。グロいシーンは全然無いけど、どうにもならない不条理のせいで見てて発狂して叫びたくなる感じに襲われる映画。家全体を大きく映す絵が少なく、終始Jennifer Lawrenceの表情のアップが多い圧迫感のある映像。それに抱いた違和感も、ラストを見たらなるほどと思えた。
悪い人ではないんだけど、人間の汚さを全然理解してない旦那に違和感と苛立ちをおぼえたが、その違和感がだんだんとタイトルの「mother」の意味に繋がっているのではという予感が大きくなって胸がザワついてくる感じが良かった。
エンドロールで大好きなSkeeter DavisのEnd of the worldが流れたのもかなりよかった。好きになってもらえる人は少ない映画だとは思うけど、個人的にはとても好き。劇場公開がなくて残念だったけど確かに日本でこれは絶対ヒットしえない作品だ。DVD化＆配信してくれてありがとう。
