なつめまさご

君は恋人のなつめまさごのレビュー・感想・評価

君は恋人(1967年製作の映画)
3.0
20.10

浜田光夫の復帰映画。
まさに幕の内弁当の様な作品です。
コメディ要素の絶妙なチープさと友情出演の豪華さに驚きます。


60年代映画の流行りの1つにグループサウンズ映画が有り、当時の若手歌手やグループサウンズたちがコミカルタッチでよく出演していました。

モチロンこの映画にも。
マチャアキ&ムッシュかまやつ率いるスパイダーズに舟木一夫。
暇があれば歌い始めウエストサイド物語のオマージュシーンも混ざり、相棒に林家こんぺい、ちょい役に岡田真澄、脇役の吉永小百合、ラストに少しの坂本九、そして何よりもこの映画で採用されたこの時代では非常に珍しい劇中劇スタイル。
「蒲田行進曲」のラストや「猫と鰹節」の画面越しに話しかけるメタフィクション的要素などはあった物の、映画の中でさらに映画を撮影する設定、更には現実の出演者達とその映画の撮影をしている場面が何度も入れ替わるという説明するには面倒なことになっています。