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きつねとクジラのものレビュー・感想・評価

きつねとクジラ(2016年製作の映画)
3.3
『霧の中のハリネズミ』が参照されていることは疑いようもないが、それよりは音楽性に欠け、テンポが延びている。

デジタルの、コントローラブル、あるいは「コントロールフル」とでもいうような性質。

自宅のモニタで幻燈を見るのは楽しいけれど、やはりスクリーンに投射する幻燈には及ばないとも思う。モニタの発光の揺るぎなさと、モニタの縁取り、そして部屋の明るさが、幻燈を額縁にはめ込んでしまうのだ。スクリーンにはこんな堅固な額縁性はない。フレームとマスクの間で揺らぐ。(細馬宏通)

映画館で上映サイズを調節するときに、ちょっとスクリーンから映像がはみ出ることがある。ああしたしぐさからも、眼前のスクリーンは額縁ではないということが感じられる。映画館のスクリーンにはどこか、モニタにはない解放感がある。(細馬宏通)


自然の描写は素晴らしい。
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