ジュン68

赤線地帯のジュン68のレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
3.0
 マイブーム「娼婦映画探訪」8本目。
 客の男に金を貢がせた挙句、その男の店を乗っ取る悪女(若尾文子)がいるかと思えば、病気の夫と幼い子のために体を張って金を稼いでいるのに、夫が自殺未遂を起こす不遇な女(木暮実千代)もいる。結婚して幸せになるんだと店を出て行ったが、出戻ってしまう女(町田博子)がいれば、逆に、親バレして店にやってきた父親が実家に連れ戻そうとするのを拒否する女(京マチ子)もいる。女たちそれぞれの事情が様々であるのがリアルで良かった。
 この作品を今現在の吉原の特殊浴場か、渋谷に事務所のある派遣型風俗店を舞台にしてリメイクしたら、どんな俳優陣になるかアレコレ想像をめぐらすと楽しい。

2015/8/31 DVDにて鑑賞