赤線地帯の作品情報・感想・評価

「赤線地帯」に投稿された感想・評価

ヒルコ

ヒルコの感想・評価

3.0
売春宿の女たちの悲喜こもごもが濃密にぎゅっと詰められた一作。吉原が舞台とは言え濡れ場は無く、それぞれの女の人となりがわかるように、女同士の会話シーンが主。突き放しているようで実は情に熱い京マチ子、1日も早く足抜けしようと強かに努める若尾文子、どこへも行けない女たち。もはや開き直らなければやって行けない彼女たちによりそうでもなく淡々と、けれどドラマチックに展開して行く、さすが巨匠の作品でした。
お店にあるディスプレイの大きな貝殻の中に立って「うちビーナスや」って言うミキに惹かれた。ミキが別格だった。

最後に女将が新入りに化粧を塗りたくるところ好き

ずっと前に騒がれてたグリッドガール廃止問題と全く同じことが映画で起こってた
Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

4.4
吉原で働く娼婦5人の群像劇で溝口健二の遺作。こういう作品を良い映画と言うんだと思います私。
娼婦達の日常を淡々と描く中に、彼女達の立場から見える歪んだ社会や偏見に一喜一憂しながらも生き抜く強さと意地。その生き様は昔も今もこれからも変わらずメッセージとして残るんだろうな。いや残すべき。
若尾文子が美しいのは言わずもがな、木暮実千代に釘付け。着物に眼鏡の色っぽさが素晴らしい。あとおばけ屋敷BGMがお茶目。
uyeda

uyedaの感想・評価

4.1
京マチ子に一時期ハマり、Twitterのアイコンにしたきっかけとなった映画であり、カセットの題名のもととなった映画。
強かに生きていく女性たちを取り巻く決して明るくはないであろう行く末を思わせる退廃的な世界が印象的。京マチ子の存在感に目を奪われた
か、か、哀しい。
とにかく哀しい。
苦しみばかり。
どう凌いでいくか。
いや、どう我慢していくかみたいな。
幽霊が出てくるような不安なBGMが更にその雰囲気を煽る。

ニコニコ堂、十朱久雄はさすが!
少しの出番でちゃんと仕事するなー。

僕はしたたかな溢れる生命力みたいな、哀しみにも明るさがある廓話が好きなのかな。
この作品にはそれがあまりない。
ラストもだれの将来も明るくない匂いがプンプン。
若尾文子の役だけうまくいきそうな気がしたけれど。
でも赤線廃止で共倒れなのかな。

だから内容的には全く好みじゃない。
しかし、何故か見ていて全く飽きない。
一見飽きそうな感じなのに。。
場面転換が早いのかな。
うまく言えないけど、なんかとてつもなく何かが、スムーズな気がする。
初めて溝口監督を観たけどもっともっとみたい。
これが遺作なのか。
あ

あの感想・評価

5.0
遊郭は私にとってとても魅惑的な場所だなと改めて思った。
カラーではなく白黒にすることで、逆に吉原の華やかさが際立っているように感じる。
この時代に生まれたかった〜
若尾文子綺麗すぎる…
シナチQ

シナチQの感想・評価

3.5
カラーで観てみたかったミッキーと若尾文子さん…自称八頭身のミッキーとなら…音楽がウルトラQのようだった。
女性映画の巨匠・溝口健二の遺作。抑圧された時代を生き抜く強く逞しい女性が描かれている。また、それだけでなく、同時に戦後社会の不条理、行き場のない女性たちの憤りが作品に込められている気がした。

途中、息子に捨てられた三益愛子が正気を失って唄う『満州娘』が忘れられない。
まず、白黒なのに煌びやかですごい。
テンポも良くてわかりやすく、ユーモアもあるので引き込まれる。吉原の女を肯定も否定もせず淡々と描いている感じがする。若尾文子がとても綺麗で素晴らしい。
物語性は別にないけど、そこが良い。謎の音楽もかなり良い。好き。
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