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ビブリア古書堂の事件手帖のLILACのレビュー・感想・評価

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
5.0
主人とふたり、近くの古い建物を見つけて、もしここを何にしても良いなら、何にする?
そう聞かれて私は、
「古書店」と答えました。
石のタイル張りの建物の中は、マホガニーの天井まで続く書棚。
持ち主の大切なアンティークの本は、ガラス張りで、湿度調節された書棚に入れて。
ガラガラと音を立てて動く、長いマホガニーの脚立。

と、ここまでは私の夢物語。

古書に纏わるこの物語は、100年以上の長い時を超えて、太宰の文学を通して、ほのかな恋や愛を投げかける。

太宰は言う。
僕の存在には、あなたが必要です。

ミステリーの要素を含みながら、小説好きには、体がよじれるほど素敵な映画。
黒木華さんも、たまらなく愛らしい。

私の存在には、本が必要です、笑笑
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