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最初に父が殺されたのnileのレビュー・感想・評価

最初に父が殺された(2017年製作の映画)
3.9
国家の突然の変化に幼い子どもは当然対処できるはずもなく周りの環境に縛られていく。かつての幸せだった頃を度々思い出す様子は現実逃避とも取れるしまだ希望を捨てずに抗い続ける意思のようにも見えた。
家族が1人でも生き残るためにと子供たちを離散させる母親や別の任務が与えられるというのは即ち生きて帰ってこれないという意味で最後の別れをする様子が見ていて辛い。

かつての東南アジアの国々で起こっていたこのような急激な改革、一派による支配勢力の拡大のスピードは尋常じゃないなと驚かされる。思想が生まれて同士が集い、行動を起こしていく。自分たちが正義だと信じているから容赦ない。
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