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ヘルタースケルターのSのレビュー・感想・評価

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)
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沢尻エリカの顔面がないと成立しない映画。

自分より若くて綺麗な(しかも生まれながらに)モデルの登場によって自分の立場が脅かされて徐々に精神が不安定になっていく姿が痛々しくて、現実的で、見ているのがしんどかった。
美しくて、もてはやされて、キラキラした世界に住んでいて、何不自由ない生活を送っているように見えるりりこでも、ずっと綺麗でいないと仕事がなくなってみんなに忘れられる、忘れられたら死ぬのと同じ、そんなストレスやプレッシャーを常に感じている。

りりこの整形が公になった途端批判の声があがるんだけど、批判してる若い女性はプリクラで画像を加工したりつけまをしてより派手に見せたり、自分ではない人になろうとしてる。その手段が違えど、みんな綺麗になることに必死。

大森南朋さんの「若さと綺麗はイコールじゃない」と、沢尻エリカさんの「見たいものを見せてあげる」というセリフは考えさせられる。
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