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ヘルタースケルターのuのレビュー・感想・評価

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)
3.5
映画を観た後は、「怖い」という感情のみ。

物語終盤で、大森南朋演じる麻田検事が発した、「若さと美しさはイコールではない。若さは美しいけど、美しさは若さじゃない。美はもっと深くて複雑で、あらゆるものを豊かに含んでいる」という言葉が深く刺さった。
「美人はそうでもない人よりも生涯約3000万円得をする」というデータがある通り、美人が優遇されるのが世の常だと感じる。
美の基準は、時代や国、その人個人によって異なるのに、テレビや雑誌などのメディアにより、その時々で美人やかわいいの基準がつくられ、皆がそれを真似するようにメイクをしたり整形をしたりする。
その結果、同じような顔、同じようなファッションをした若者が街に溢れ、また流行の移り変わりとともに、モデルが差し替えられ、街に溢れる人々のスタイルも変化する。
美しさは人によって千差万別。他人の美の基準や、若さ=美しさという風潮に左右されることのない世の中になってほしい。
美に執着しすぎるあまり、醜くなっていく人が余りに多い気がする。本当に、「この街は小さなタイガーリリーでいっぱいだ。」
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