こばちゃん

96時間のこばちゃんのレビュー・感想・評価

96時間(2008年製作の映画)
3.8
iTunesのレビューなどで評価が高いので背中を押されて視聴。
93分という比較的短い尺、娘の誘拐からの救出というありきたりかつシンプルな題材で当初からあまり期待はせず。短い時間で観れるからいいやと。

だが面白かった!

とにかく娘LOVEなお父さん、その愛情は冒頭では全く報われない。だが、お父さんはそんなの関係ないのである(笑)。
そして娘に容赦ない人身売買組織が襲いかかる。
人身売買に関わる組織・人物の描写に無理は無く、世界の裏側で現実にありそうな目を覆いたくなる犯罪風景が容赦なく繰り広げられる。
だが、お父さんはただひたすら娘救出のために、もっと容赦無いのである(笑)。

脚本、演出、そして編集がとにかく上手い。シーンや登場人物にほとんど無駄がない。主人公のまわりには、いわゆる「駄目な人達」が入れ替わり登場して自然に感情移入させられる。
さすがリュック・ベッソンの映画と頷ける一本。