りょう

南瓜とマヨネーズのりょうのレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
4.0
落ち切った砂時計で留められた3万円
この表現すき

砂時計はせいいち、3万はツチダのそれぞれの罪?を象徴してる気がした。
落ち切った砂時計は自分だけ時が止まったように何もしないでただ家にいるだけのせいいちの罪
せいいちのためとはいえ援交して稼いだ金(たしか一回3万?)はツチダの罪

3万の上に砂時計が置かれてたけど、ツチダの罪をせいいちの罪が押さえつけてる形に見える。普通に考えると立場は逆?のはず。
その不安定な状況はいずれ崩れてしまうから、その後の2人の関係を思わせるような描写なのかなとも思った。
かと言って関係は完全に修復不可能ってわけでもなくて、せいいちが動き出せば(砂時計がひっくり返る)、押さえられてた3万はどこかに吹っ飛んで、2人の時はまた動き出すような気もする。

ここからどっちに転ぶか分からない2人の関係を表してるように捉えられたからすごくいいと思った

あとは意味わかんない二つの物の組み合わせじゃなくて、時(砂時計)と金っていう結構しっくり来る組み合わせにしてるのもうまいなと思った


あくまでテーマは過去を忘れられない女

30歳を手前に変われる人と変われない人

せいちゃんをダメ男として、ツチダをダメ男ばかり選んでしまう女と捉えている人が多そうですがそんなことない気がします。
夢を追いかけて挫折しそうで、まだ続けるか諦めるかの狭間にいる人はダメ男ではないと思います。

欲を言えば臼田あさ美の競泳水着もっと映して欲しかったです笑
りょう

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