なすび

南瓜とマヨネーズのなすびのレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
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うおーーー、大傑作!!!

個人的な話をすると、曲書く曲書くって言って全然書かず家でぐーたらして昔いたバンドには上から目線でダメ出しするヒモ男のせいいち、だめ男であるせいいちに尽くして体まで売ってしまうのに昔好きだった男であるハギオとも関係を持ってしまいどちらかを選ぶしかない恋におちいるツチダ、ニヒリスティックで無責任に女と関係するハギオ、という3人の主要登場人物の言動や心情に思い当たるふしがありまくりで、観てる間ずーっとやめてくれーーーーー!と叫びたかった。

青を基調とした色彩設計が美しく、だからこそ終盤のタオルとギターの赤に泣けてしまう。シネスコを巧みに活かした緩やかな横移動ショットがとにかく気持ちよくてずっと観てられる。

役者陣の演技も良くて、特にオダギリジョーは登場した瞬間から完全に画面を支配していて、やはり「スター」だなあ、と。脇で言うと田中を演じていた浅賀航大が印象的でこれから要チェック。なんにせよ、登場人物みんなのことを折りにふれて思い出す気がする。

劇中の音楽がやけに良いと思ったらやくしまるえつこが関わってるのね、納得。

これは劇場で観とくべきだった。冨田監督を意識して観だしたのが昨年の夏ごろとかだったので、少し遅かった。
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