けべん

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのけべんのレビュー・感想・評価

4.3
『ワイルド・スピードシリーズ』第10作目。『F9』の2年後で『ワイルド・スピード』の20年後が舞台になっている。5作目との関連性が高い。

乗り物を使ってはいたものの、車から離れていたような作品が続いていたが、本作は車に焦点が当たっていて原点に戻った印象が強い。

制作予算は推定3.4億ドル(!?)で、歴史上8番目に制作費が高額な映画らしい。たしかに、パリや大都市が舞台だったし、かなり広範囲に大規模にやらかしまくっていたので力を入れていることは感じれた。CGがふんだんに使われていて、その費用かな?とも感じる。
(ちなみに、『Furious 7』と『The Fate of the Furious』は2.5億ドルで24位)

映像の迫力もそうだが、物語の構成、展開、その内容がかなり面白かった。今までのシリーズを追ってきた人であれば、懐かしさも感じつつ、作品が進化したこと、過去から尾を引いている話であることから、いろいろな視点や感情にならざるを得ない。ただ、そこまでの歴史をいつの間にか紡いでいる作品になったということだろう。
Blu-rayで見ると、映像の綺麗さに度肝を抜かれる。映画館よりホログラムのような立体的で奥行きを感じた。(メイキングとNG集はイマイチだが)

1番の見どころが大きな球体形の中性子爆弾だが、ここは斬新さはなかった。本作は、舞台や武器などのスケールは大きいものの斬新なアイテムや人は出てこなかったのが残念

それにしてもみなさん老けましたね、そりゃそうか。特にミシェル・ロドリゲス、50代中盤くらいに見えた。ICE BREAKの敵サイファーはかなりかっこよかった。