ポンヌフ

ルージュの手紙のポンヌフのレビュー・感想・評価

ルージュの手紙(2017年製作の映画)
4.0
今まで蓋をしていた人が突然目の前に現れ、その世話と仕事と、毎日が慌ただしく、ため息に似た深呼吸を、何度もしないとやってられない日々。

その日常の隙間に、ミルフィーユのように写し出される、自然の美しさ。

そこで観客である私たちも、やっと一息つける。美しい木々、鳥たち、花々。

息子が川を泳ぐシーンで、なぜか心が震え、最後のボートは、なぜか温かかった。

主人公が取り上げる、新しい命たちもまた、ミルフィーユのように積み重なり、そこに流れる血は、過去から未来へ、ずっと続いているんだと思った。
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