田中菊丸

ファースト・マンの田中菊丸のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.9
ストイックなライアン・ゴズリングはかっこいい。
娘の死をきっかけに、訓練中に自分が度々死にかけたり、実際に仲間が死んでしまい、
どんどん内にこもり、冷静だけれど、どこか捨て鉢な感じもする、つかみどころのない役が、よく合っていた。
好まない同僚と命をかけて月に行かなきゃいけないし、
妻のピリピリはピークに達して、キーキーうるさいし、偉業達成直前は、かなり気の毒。
ラストは、奥さんのこと、好きだったの?と意外。
月に行く=娘の元へ行く≒死んでもいいという事かと思ったが、
月に、娘のブレスレット(でしたっけ?)を置いてくる事で、自分の気持ちに区切りがついたのか、
生きて戻ってこれたという事で、もう一度妻と向き合って見ようと思ったのか。
アームストロングさんは辛そうだし、臨場感のある画と音なので、
鑑賞後の胸苦しさは半端ないですが、寂しげなライアン・ゴズリングはたまりません(ただのファン笑)。
いえ。とても丁寧に描かれているので、
アームストロングさんの事をよく知らなくても楽しめる、いい映画だと思います。
田中菊丸

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