モフ田モフ夫

ファースト・マンのモフ田モフ夫のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.5
素晴らしい
まず冒頭の数分で完全に引き込まれる
単に魅入ってしまうだけでなく まるで自分がそこに居るかの様な体験型の映像の極致

あのロケットに乗ってライアン・ゴズリングは本当に月へ行ったんじゃないか
私も一緒に船に乗ったのでは無いかと思う程だ

通常の映画ではジェミニやアポロが飛ぶ時には外観を重視してカッコよく映像を仕上げるだろうが
本作は登場人物に近い視点をメインとする事を徹底しまたディテールに拘った演出で視覚を奪う事も忘れない

スクリーンの端を感じさせない映像美にはアカデミー賞を与えるべきだ

ニール・アームストロングを演じるゴズリングはいつもの調子でおし黙って画にこぶしを効かせている
常に独特な緊張感とも言える雰囲気を醸す彼はこの映画にはある意味でピッタリの役柄といえよう

だが時間が足りない
エンドロールをぬいても130分と聞くと身構えるかも知れないがテンポ感を重視してか次々にコマが進み 息つく間もない
緊張の連続 ハラハラする

史実とストーリーが違うとか実際にはアポロは飛んで無いとか言う輩もいるがどうだって良い
くだらない
ドキュメンタリーだけ見てろ

たまたまではあるがこの映像をTOHO梅田のスクリーン1 エクストララージスクリーンで、更に平日深夜でほぼ無人で観れた事は幸運だった
無音のシーンなどでも完全に没入出来たのだから
ブルーレイが出たら買うだろう