なおみん

ファースト・マンのなおみんのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.8
ひとことで言えば"死"をテーマにした作品でした。
最愛の娘の死、仲間の死、そして自ら死に向かって行くかのような、アポロでの月への旅路。
全世界が熱狂したような、月面着陸の華やかさは一切無く、棺桶に乗って墓場に行くような重い空気が、終始アームストロング船長(ライアン・ゴズリング)と家族を包み込んでいました。
人類にとっての大きな一歩を踏み出すには、それに伴う大きな犠牲があってこそでした。
それは尊い命であったり、貧富の差を生みだす経済だったり、ただアメリカの成功物語ではなく当時の状況をドキュメンタリーのように淡々と描いていました。
お判りだとは思いますが、この作品は絶対に映画館で観るべきです!
映像や音響が、自分が宇宙飛行士になったが如く、ものすごい迫力で迫ってくる事で、緊張感や恐怖感をこれでもかと味あわせてくれます!
閉所恐怖症の私には、出だしからもう手に汗握るシーンの連続でしたが、歴史に残る出来事の裏側を、誇張する事無く描いた素晴らしい作品でした。
なおみん

なおみん