消えてしまった自分、忘れられた存在。
見られたい姿、理想とする自分。
手の届く関係、妄想の身体。
絶滅種が絶滅に至ったのは、絶滅したかったのか、せざるを得なかったのか。
絶滅したのか、させられたのか。
絶滅という結果を喜んでいるのか悲しんでいるのか、それは絶滅した自分が? それとも絶滅させた側?
考えれば考えるほど、他者のことはわからないし、自分のこともわからない。
すべては透明に近づく。
確かなものは涙かもしれない。
着信履歴かもしれない。
心許ないオカリナにあわせてくれる壁ドンの低音は心強い。か? ホントに?
いっぱいあきらめたな。
いっぱい忘れたな。
追認と諦念。