MU

メゾン・ド・ヒミコのMUのレビュー・感想・評価

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)
3.4
個人的にとっても好き。ジョゼよりも好きかも。
それぞれのゲイが抱える葛藤で少し寂しさの残る映画。ゲイだけど女性との間に子供を儲けたら、やっぱり愛おしい物だと言うこと。
ゲイだからって何なんだ?って観ていて心から思えた。同じ人間、好きになることの自由をそろそろ認めようよって。
晴彦は卑弥呼の娘だからってことも、ゲイの味方でいてくれるってことも相まって柴咲コウとなら一緒にいたいって思えた様子とか。でもそこで身体が反応しない葛藤とか。
中学生にしても。初めゲイに投げた水風船はきっと自分自身を自分が認めたくなかった自分に対して放ったような気がした。
来週また練習にいく。でも俺と友達やめたかったらやめていいからねって言うシーン。勇気を出せた瞬間。きっと彼もゲイだったんだな。
のんけ以外が普通じゃないみたいになってる中で、じゃあのんけ以外は幸せになる権利はないのか?って思うけど、そんなことない。LGBTQの人みんなそれぞれが幸せになる権利がある。しあわせの形ってそれぞれで、もしかしたらカミングアウトをした人たちも幸せに暮らしているかもしれないけど、同性愛の方々がもっと幸せになる幅が広がると良いなってすごく思った。のんけな私だが、もしこれから誰かが私に対してカミングアウトをしてくれたらその時は言ってくれてありがとうねってその子たちの幸せを願いたいなって思う。
MU

MU