よだりお

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のよだりおのレビュー・感想・評価

3.6
自らの職業を全うするために刑務所に入ることも厭わず国民に真実を伝えようとした、ワシントンポストの人々の話。
途中政府側の証人として呼ばれてた人の「秘密を持つことができないなら大統領は統治もできない」という発言に問題の根底をみた。こういう心持ちで政治をやっていたら際限がなくなっていっていつのまにか独裁的になって行ってしまうのではないか。「アメリカの名誉のため」も統治者としてはもっともらしく聞こえるのかも知れないけど、常に客観性は持ち続けてほしいよなあ
かなり言及してる人少ないけど、女性経営者がインポスター・シンドロームに陥る周辺環境も描かれてた。重要な決定の場では無視され続け、輪に入れず、誰も答えを持っていないときだけ「どうにかしてよ」と意見を聞かれる。矛盾した態度。。この抑圧の中でも大きな決断ができたキャサリンはほんますごい。裁判所の外での女性デモンストレーターたちの中を歩くシーンが印象的やった。
70年代の新聞屋さんはみてるだけでテンションあがった!出版業って面白い