今朝、夢の中で夢を見てて、起きてもまた夢、という不思議な夢を見て寝坊したんだけどそんな感じの映画だった。
オープニングがめちゃくちゃかっこいい。ゴダールリスペクト(？)なのか分からないけど、映画内映画ならぬ、映画内映画内演劇内ニュース番組内映画みたいな複雑な入れ子構造にほどよく混乱して良かった。この人は、映画というツールの可能性を駆使して遊び尽くすのが好きなんだろうな、と本当に思う。
風刺の対象にしている問題がタイムリーなものが多くて面白かった反面、説教臭くなりすぎた気も…ただ、この作品に関しても、監督お得意の「考えるな感じろ」マインドで、映像と音を直接吸収したほうが格段におもしろくて、裁判での歌唱シーンとかはそんなかんじでかなり泣けた。愛の不可能性と痛み、でもその痛みを直視して破滅を選ぶことすら肯定するカラックスさんの姿勢とテーマ(とわたしが勝手に思ってるもの)は健在。あとメタ発言指揮者ニキの語りのシーンはだいたい好きでした。
アダムドライバーっていつ見てもガチムチなのに、絶妙な繊細さをもちあわせててすごい
