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リバーズ・エッジのcaerupyocoのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
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昔観た寺山修司の街頭で淡々と質問をぶつける60年代のドキュメンタリーの名も無き女の子を思い出した あの子のリアルだと思った
「生きることって何ですか」「あなたは幸せですか」「愛って何ですか」

60年代も90年代も そして今も変わらない僕たちの平坦な戦場
私が生まれるもっと前の、だからこそどこか他人事として好きだった空虚で乾いた物語がはじめてしっかりとした湿度で感じてしまって
誰も美しくなくってでもその方が生きてるって感じがするから
ほとんど原作に忠実な映画だけど唯一異質なインタビューのシーンが良かった、フィルムの光がどこか懐かしい でも最後のデジタルの玉ボケしたキラキラとかシネマサイズがやっぱり私たちにはしっくりくる 平坦な僕らの戦場は今も変わらない
60年代も90年代も私たちの日常はドラマなどでは決してなく、ただ私たちの、短い永遠
長く書きました
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