KoyaMori

アイスと雨音のKoyaMoriのレビュー・感想・評価

アイスと雨音(2017年製作の映画)
4.0
映画を公開日に観に行くなんて初めてだったし、余裕ぶっこいて来たら既に満席。しかし幸運にも立ち見席で観ることができた。

ぶっちゃけ最初は内容が頭に入ってこなかった。
なぜなら僕が割と深読みをする性格で、登場人物が稽古をする劇のストーリーも複雑だったから。
さらにどこからが劇のセリフで、どこからが普段の会話なのかわかりづらいのも相まって、さらに混乱。(僕がアホすぎるだけなんだろうか…)

でも、彼・彼女らの苦悩や悲しみ、怒りといった熱い感情はひしひしと伝わって来た。
というか、心の叫びをぶつけ合ってる感じ。
10代の感情だなぁと思いつつも、どこか自分にリンクするところがある。ボディーブローのようにジワジワと自分の心を揺さぶる。


また、支配人?や松居監督の聞く人を「ムカッ」とさせるセリフがいい。
そのセリフに対する「なにくそ!」という感情が、今までひとりの傍観者であった僕を映画へ引き込んだ。

MOROHAの音楽との絶妙な合わせ方も良かった。2人を映画に出演させてしまうという大胆な演出は、音源だけでは感じられないライブ感が見事に表現されていたと思う。

「映画でも、劇でもない。ある種のドキュメンタリー。」
それが全体の感想でした。
1カットということを感じさせない。けれども1カットにしか出せない臨場感。
だからこそ深読みせず、もっと純粋な気持ちで観ればよかったなぁ。。反省。
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