アイスと雨音の作品情報・感想・評価・動画配信

「アイスと雨音」に投稿された感想・評価

minako

minakoの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

・カットがかかった瞬間、主演の森田想が肩を震わせて泣いていて、それがすごくリアルで良かった。
・社会人劇団に混ぜてもらったとき、「もっとこう…感情をばーんと!!」みたいなの(全然わからんなんだその抽象的な指示)と思っていたのを思い出した。スイッチが入る瞬間、私には訪れなかったな…
・おそらく高校生くらいの年齢の役で、キャストもそれくらいの年齢なのだが、くるくると変わる表情、がむしゃらに突き進んでいく様子、ゲラゲラと笑い転げているのをみて、不意に「あのころの渡り廊下もこんなに喧しかっただろうか」という異国日記のセリフを思い出した。
もはや当時の自分を彼らに投影できないくらい遠いところまで来てしまったな…
中止になった初舞台を諦めきれない少年少女の抵抗を、74分ワンカットで撮りきった作品。演劇と映画が見事に溶け合っていて、青い咆哮も含めて揺さぶられた!

主演の森田想ちゃん、肝が据わっていて好感度高い。ワンカットやれたんだから舞台に挑戦してみたらいいのに。
ぷに

ぷにの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

映像として長回しは良かったし役者たちの演技は本当に凄かった!!でも内容は実体験元にしてるとはいえ感情的すぎるかなってとこがあったり、、、青臭くて恥ずかしいと感じるところもあったし、演劇が好きでやりたいって言うのはわかったけどだからってあーいう方法で劇を強行するのは……みたいな目で見てしまって少し覚めてしまった。まぁこういう感情を抱かせるという点では良い映画なんだろうなあと思った。下北沢舞台はエモい。見終わったあと聖地巡礼したらシソンヌがライブしてた
圧倒されるような熱量と、それに応えられなかったこちら側の感情の綻び。それすら悪くなかったと思える意欲作。


森田想のポテンシャルがとにかく高い。『タイトル、拒絶』でも思っていたけど、ここまで上手いとは。しかもワンカットで1ヶ月を描くわけで、スイッチの切り替え方に乱れぬ息遣い…全てが彼女のスイッチで回る。間違いなく本物の女優だし、もっと彼女を重宝しないと行けない気さえする。

その他にも『きれいのくに』などで話題に上がっている青木柚や『ジオラマボーイ・パノラマガール』の主要キャストの一人であった若杉実森(現・若杉凩)など、キャストも重層的。ただ、作中演劇同様に無名な人ばかりだったと思うと、改めてその選球眼と演技力に驚かされる。

舞台の中止に対しての悔しさは1番松居大悟監督が知っている。畑がそっちということもあって、温度やカラクリを生かした、ワンカットならではのトランスフォームも魅力的。そして、そこに漂う温度があまりにも詰まっていて辛かった。どれだけの準備をして、稽古をして、公演に立つのか…それを知っているからこその若者讃歌。しかもそれをMOROHAが代弁する。ちゃんと聴いたことはなかったが、優しい語りから転調しサビに入ると強い歌へと入る。スッと染み入る言葉に殴られて涙を流しながら、行き場のない若者たちのもがきを見ていた。ワンカットならではのラスト、大いに痺れてほしい。


ワンカット故に演劇パートを挟みながら1ヶ月を過ごすので、少々粗く物語として掴みにくいところはあるものの、魂がぶつかり合う刹那は見逃せない。泥臭くて真っ直ぐな、シモキタ舞台の若者讃歌。
よしだ

よしだの感想・評価

3.6
ワンカットで1ヶ月というストーリーを映像にしてるのは素直にすごいと思うし、面白かった。
ただ話の内容自体はあまり共感できなかった、ただMOROHAの歌がよくてそれっぽくはなってる。
suz

suzの感想・評価

4.0
自我を持った宇宙

演劇と映画とライブだった。
74分間しがみついて観たけれど、役者が全員生きていた。

MOROHAはやっぱり好きだし、多分私の周りの友人たちが持ってるであろうクリエイターとして生きたいみたい感情、凄い刺激されると思うなぁ。

ワンカット、何故ワンカットにしたんだろう?と思った部分と、ワンカットな部分が余計演劇感、ライブ感を感じる原因なのかと思った。

ちなみに私は最後のカットがかかった後の6人に涙しました。

社会人になって初めて映画館で映像を観た。
YOUME

YOUMEの感想・評価

3.6
信頼のおける友人と、心から尊敬する人のベスト映画ってことで観た。

役者陣の熱量も勿論良かったのだけど、MOROHAの劇中歌の歌詞の一つ一つが殴られるような重さで心に刺さってきて、それがすごくよかった。性癖ど真ん中であった。

でも刺さったリリックたちがなぜかネットに落ちていなくて悲しい〜、それらをメモするためだけに本作のオンライン版を購入するか検討するレベル。

「時間は全部解決してくれる。なのに、なんで俺は、なんでお前は、今にも消えそうな感情に必死でしがみつこうとしているんだ」
「全部時間が解決して、なかったことにしてくれる、だけどおれはやっぱりやだ。だってそれは、それは俺のだ。返せ、返せ、時間に解決させてたまるか、返せ」

人生は全部ワンカット、というキャッチフレーズ、鑑賞後に味わうとかなり染みる。ワンカットの映画ってミスが許されないからめちゃめちゃ緊張するだろうな…常に全集中の呼吸やん…って思いながら見てたけど、私の人生もワンカットなんだった。戻らない、戻れない今を生きてるんだった。この映画の役者陣と同じくらいの熱量で、私は人生を生きられているだろうか。

演劇がみたくなる映画でした。

関係ないけど映画「朝が来る」とキャストが結構被ってたのが気になったナ?

2021年52本目
10000lyfh

10000lyfhの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

演劇公演の中止を受け入れられず、当初の公演予定日に劇場に不法侵入しゲリラ的に上演を試みる、若い男女 6人の俳優たち。上演作品の外側と内側を行き来しながら、1か月間を 70分強のワンカットで表現(「脳内ニューヨーク」「バードマン」「ヴィクトリア」)。映像的にはワンカットに必然は感じないが、舞台上演のように一気に演じることで、アンサンブルキャストからコレクティヴに、尋常でないエネルギーを引き出した。悪く言えば自己満作品だが、若手俳優たちにとっては一生に一度の貴重な経験となっただろうし、彼らの成長を描いたドキュメンタリ的作品にも思える。観客には親切に、舞台作品内のシーンは画面比がワイドになるが、これはせずに、混乱させられる方が面白かったかも。映画の外側にいるナレータ役の MOROHA の存在は、作品をやや特異な一方向に色付け、観客の好みも分かれそうだ。ラスト、映画監督の「カット」の声で映画全体の外側から終らせたのはクリシェ、もう一工夫欲しかった。タイトルは内容に合ってない
erica

ericaの感想・評価

3.8
MOROHA!!

松居さんの作品をみたくて借りてきたんだけど、なんか凄い。

最後のカットがかかった時に、なんでだろ。
何故か涙が出てきました。

空気が張り詰めてる感じがずーっとしてて、急に緩んだせいなのか、皆んなが円になって肩組んだ瞬間に、私もその場にいた錯覚に陥ってしまったからなのかな。

とにかく凄かったです!
2021.06.13

演劇を題材にした映画が見たくて鑑賞。

始まって早々に思った。あ、これ映画じゃないね。映画だけど映画じゃない。ワンカットにする必要性を知りたかった。ワンカットのための画づくり、ワンカットのための動線、ワンカットのためのセリフ、演劇っぽくしたかったのかな?じゃあこのまんまの話を舞台でやれば良くないですか?映画の良さを全て捨ててまでワンカットにする必要あったのかな。
フレーム外は映画じゃないって感じがいちいち冷めた。これもワンカットだから仕方がないのはわかるが、じゃあワンカットにする必要ある?ってなっちゃう。

役者の演技は凄かった。そこだけが見続けるモチベーションだったかも。まあでも内容もよくわかんなかったから、芝居に惹かれたというよりは、熱量に惹かれたって感じかな。

何度か登場するラップは...うん、これもいるのかなぁって思ってしまった。ただでさえセリフが難しいのに、それに被せてラップはもう頭こんがらがるし、一気に集中力が切れる。セリフ聞こえなくなるし、ガチャガチャするだけだった。

ん〜、とことん合わなかったなぁ。
最後まで見れるんだけど、好きになれない作品だった。
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